強力な抗生物質「クラシッド500mg」
◆特徴を調べてみた
クラシッド500mgは、細菌が原因で起こる感染症を治療することができるお薬です。
有名な製薬会社であるAbbott(アボット)社によって製造・販売されています。
日本でもクラシッド500mgは販売されており、日本ではクラリス錠200という販売名で大正製薬株式会社によって製造・販売されています。
有効成分としてクラリスロマイシンを含有し、1錠に日本のクラリス錠200よりも大容量の500mgを含有しています。
服用することで高く安定した血中濃度と良好な組織委攻勢をあらわし、1日2回服用するだけで全身の感染症に対して治療効果をあらわします。
そのため、扁桃炎や咽頭炎、肺炎、尿道炎、子宮頸管炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎等の一般的な感染症だけでなく、胃癌の主な原因でもあるヘリコバクター・ピロリの除菌にも利用されています。
病気の原因となる細菌に対して特異的に作用するので、効果が強力にも関わらずヒトに対しては作用しないので副作用が少ないのが特徴です。
◆効果・効能を調べてみた
一般感染症
<適応菌種>
- 本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、クラミジア属、マイコプラズマ属
<適応症>
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症
- 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
- 肛門周囲膿瘍
- 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染
- 尿道炎
- 子宮頸管炎
- 感染性腸炎
- 中耳炎、副鼻腔炎
- 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
非結核性抗酸菌症
<適応菌種>
- 本剤に感性のマイコバクテリウム属
<適応症>
<適応菌種>
- 本剤に感性のヘリコバクター・ピロリ
<適応症>
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
◆有効成分を調べてみた
クラシッド500mgの有効成分クラリスロマイシンは、マクロライド系といわれる抗生物質です。
服用することで、病気の原因となる細菌に対してのみ特異的に作用します。
細菌の生命維持や増殖にはタンパク質の合成が必要です。
クラリスロマイシンは、この細菌のタンパク質合成を阻害することで効果をあらわします。
タンパク質合成が行われている70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、タンパク合成を阻害し細菌の増殖を抑制します。
◆用法と用量を調べてみた
- 通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mgを2回に分けて服用します。なお、年齢、症状により適宜増減します。
- 通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日800mgを2回に分けて服用します。なお、年齢、症状により適宜増減します。
- 通常、成人にはクラリスロマイシンとして1回200mg、アモキシシリン水和物として1回750mg及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間服用します。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができます。ただし、1回400mg1日2回を上限とすしてください。
併用して相乗効果のある薬剤
- ヘリコバクター・ピロリ感染症の治療の場合は、クラシッド500mgに加えて他に2剤併用する必要があります。
- 2剤とは、アモキシシリン水和物とプロトンポンプインヒビター(パリエット等)です。
- ヘリコバクター・ピロリ感染症の治療を希望するのであれば、お得なピロリ菌除菌パックもおススメです。
◆日本での価格を調べてみた
日本では、クラシッド500mgの日本での販売名クラリス錠200mgを病院から処方してもらうことができます。
1箱14錠分のクラシッド500mgと同じ量のクラリスロマイシンをクラリス錠200で処方してもらうには、クラリス錠200が35錠必要です。
日本の病院から、クラリス錠200を35錠処方してもらうのにかかるコストは、
初診料・検査料:3,500~4,500円
クラリス錠200の価格:1錠67.9円×35錠=約2,380円
合計約5,880~6,880円もかかります。
保険が適用されて3割負担になっても約1,770~2,070円かかります。
◆副作用を調べてみた
クラシッド500mgの有効成分クラリスロマイシンは、服用することでいくつかの副作用が起こることが報告されています。
- 主な副作用として、腹痛、下痢、発疹等が起こることが報告されています。
- 重大な副作用には、ショック、アナフィラキシー、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、偽膜性大腸炎等が起こることが報告されています。
クラシッド500mgを服用して、なにか気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談するようにしてください。
◆使用禁忌を調べてみた
- 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者。
- ピモジド、エルゴタミン含有製剤、スボレキサント、ロミタピドメシル酸塩、タダラフィル(アドシルカ)、チカグレロル、イブルチニブ、アスナプレビルを投与中の患者。
- 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
◆レビューについてを調べてみた
◆さらに詳しいレビュー情報
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