膵臓に働きかけインスリン分泌「グリメピリド4mg」
◆特徴/効果を調べてみた
グリメピリドは血糖値を下げる作用を持つ2型糖尿病治療薬です。
内服の血糖降下薬は作用で大きく分類すると、「インスリンを出しやすくする薬」・「インスリンを効きやすくする薬」・「食事中の糖の吸収を抑えたり排泄を促す薬」の3つに分かれます。
グリメピリドは「インスリンを出しやすくする薬」に属する血糖降下薬です。
同系統の薬はグリベンクラミド(商品名ダオニール、オイグルコン)、グリクラジド(グリミクロン)などです。
非常に有名でメジャーな血糖降下薬で、薬学的には「SU剤(スルフォニルウレア剤)」と呼ばれます。
BMIが正常範囲内(肥満以下)で、食事療法・運動療法をしても血糖値が改善せず、空腹時血糖値が高い人などに適しています
◆有効成分/用法と用量を調べてみた
血糖は名前の通り血液中の糖分のことを言います。
血糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンで調節されていますが、このインスリンが減少したり働きが悪くなると血糖値が上昇してしまい、「糖尿病」となります。
初期の糖尿病は無症状ですが、放置すると手足の痺れ(神経障害)や壊疽、眼疾患(網膜症)、腎臓病(糖尿病性腎症)などの様々な重い合併症を誘発する恐ろしい疾患です。
血糖値を正常値内に保ちコントロールすることは、将来起こり得る疾患や命の危険を予防することに繋がります。
健康な人であれば、常に少量のインスリンが血液中に分泌されています。食後に血糖が上昇すると追加で大量のインスリンが分泌され血糖が下がるという仕組みです。
2型糖尿病は、インスリンの分泌機能が弱まり少なくなって血糖を処理しきれない状態になるタイプと、インスリンの感受性が悪くなって血糖を処理しきれない状態になるタイプがあります。
グリメピリドなどのSU剤は前者のインスリンの分泌機能が弱まり少なくなったタイプに対して特に効果を発揮します。
グリメピリドの主な作用は膵臓のβ細胞に働きかけてインスリン分泌を促進して増やす作用ですが、それ以外にも肝臓・筋肉・脂肪組織などでインスリンに対する感受性を高めてインスリンの働きを改善する作用(膵外作用)が認められています。
そのため、グリメピリドは他の同系統の薬と比べるとインスリン分泌促進作用は比較的穏やかですが、同等もしくは同等以上の強力な血糖降下力を持っています。
SU剤は食事療法ができていない場合やSU剤によるインスリンの過剰分泌によって体重が増加しやすくなる傾向にありますが、グリメピリドは上記の理由によって体重増加は起こりにくいと言われています。
SU剤を服用するに当たって注意すべきことがあります。それは、服用中に食事療法・運動療法をちゃんとしていても次第に効果が弱まり血糖コントロールができなくなる場合があることです。これは「二次無効」と呼ばれる状態ですが、この場合は他の薬剤への切り替えや他の薬剤との併用、もしくはインスリン療法(注射)への変更が検討されます。
グリメピリドは他の同系統の薬と比べると二次無効も比較的起こりにくいと言われています。
ちなみに、糖尿病には1型糖尿病・2型糖尿病と2種類あるので注意が必要です。
1型糖尿病は膵臓からのインスリン分泌機能が無くなる疾患で、食生活などの生活習慣は一切関係ありません。1型糖尿病の治療は最初からインスリン注射になります。
2型糖尿病はインスリン分泌機能が衰えてもインスリン分泌自体は行われます。普段の生活習慣が大きな要因です。グリメピリドは2型糖尿病治療薬です。
- グリメピリドを通常成人は1mgより開始し、1日1~2回朝もしくは朝晩の食前もしくは食後に服用してください。
- 本剤は1錠4mgなので、ピルカッターなどで4分の1に切って開始してください。
- 維持量は1日1~4mgで、症状や年齢によって適宜増減します。
- 1日の最大用量は6mg(1.5錠)までとなります。
- 副作用や血糖値に注意しながら慎重に段階的に増量します。
- グリメピリドの作用時間はおよそ6~12時間で、半減期(薬の血中濃度がピークから半分になるまでの時間)はおよそ1.5時間です。
- 飲み忘れた場合は1回分飛ばしてください。一度に2回分を服用しないでください。
◆日本での価格を調べてみた
国内の糖尿病治療においてもグリメピリドはかなりメジャーな薬で、処方される機会は非常に多いです。
アマリール3mgの薬価が1錠37.1円、アマリール1mgの薬価が1錠15.9円であるため4mg相当で薬価は1錠あたり53円になります。(国内に4mg製剤はありません。)
よって30錠処方してもらう場合の薬代は1,590円になります。
そして診察料・処方料などの受診費用が加わると総額ではおよそ6,000円前後になるかと思われますが、保険適用の3割負担で1,800円前後になります。
尚、血液検査・尿検査などの処置があった場合はここに1,000〜数千円追加されます。
◆副作用を調べてみた
注意すべき副作用は、必要以上に血糖値が下がってしまう低血糖症状です。
震え、悪寒、動悸、冷や汗、強い空腹感、脱力感、目のちらつき、イライラ、倦怠感、意識障害、けいれんなどが主な症状です。
そういった症状が現れたら、すぐに砂糖・ジュースなどの糖分を摂取してください。
その他副作用として嘔吐、下痢、胃部不快感、めまいなどの症状が報告せれています。
その他滅多に起こりませんが、重大な副作用として血液障害、溶血性貧血、重い肝障害などが挙げられるので念のため注意してください
◆使用禁忌を調べてみた
上記に該当する方は本剤の服用を控えてください。
肝臓病、腎臓病、脳下垂体機能不全、副腎機能不全、栄養不良状態、衰弱状態、高齢者の方は本剤の服用に慎重な注意が必要です。必ず医師に相談してください。
他の血糖降下薬との併用は低血糖症状が現れる恐れがあるので注意してください。
その他飲み合わせに注意が必要な薬がたくさんあります。何らかの薬を服用している方は併用可能かどうか必ず医師か薬剤師に相談してください。
アルコールは血糖値に影響をきたすため、できるだけ控えることを推奨します。
◆レビューについてを調べてみた
神奈川県 Aさん 46歳
使用して三ヶ月程立ちますが、此れだと言う程効果は判りませんので、今回また、リピートで、注文しました。
一日1錠と、有りますが?最高四錠と、ありますが?
症状が、あまり判りません。
良くなっているのか?
◆さらに詳しいレビュー情報
は商品画像からお願いします。