3~4日間継続して女性ホルモンを放出「エストラドットTTS100mcg」
◆特徴/効果を調べてみた
エストラドットTTS100mcgは、女性ホルモンを大量に補充することができるパッチ剤です。
エストラドットTTS100mcgは、スイス・バーゼルに本拠地を置く世界的に有名な製薬企業であるNOVARTIS(ノバルティス)によって製造・販売されています。
世界中に製造拠点を置き、世界中に優れた医薬品を数多く供給して、医療業界を牽引しています。
日本でもノバルティスは活躍しており、安全性が高く効果が強力なお薬を医療機関に供給しているなくてはならない企業です。
エストラドットTTS100mcgもそんな安全性が高く効果が強力なお薬の1つで、1枚を腹部に貼るだけで、数日にわたって大量の女性ホルモンを補充することができます。
飲み薬とは異なり皮膚に貼ることでダイレクトに血流に有効成分を届けるので効果が強力かつ、肝臓に負担をかけることがないというメリットがあります。
エストラドットTTS100mcgは、主に更年期障害による血管運動神経症状(のぼせ・ほてりおよび発汗)、泌尿生殖器の萎縮症状(膣の乾燥、尿失禁、性交痛など)、睡眠障害の改善に使用されています。
閉経後更年期になると、体内での女性ホルモンの分泌が低下し更年期症状があらわれます。
その不足してしまった女性ホルモンをパッチによって外部から大量に補充することができるため、更年期症状に悩んでいる多くの女性の方からエストラドットTTS100mcgは愛用されています。
◆有効成分/用法と用量を調べてみた
エストラドットTTS100mcgの有効成分は、エストラジオールです。
エストラジオールは卵胞ホルモンといわれるホルモンの仲間です。
エストラドットTTS100mcg は、1枚に女性ホルモンであるエストラジオールを1.56mg含有しています。
1枚を腹部に貼ることで、持続的に1日100µgのエストラジオールを放出し続けます。
エストラジオールは卵胞ホルモンの中で最も強い生理活性をもち、他の卵胞ホルモンであるエストロンの2倍、エストリオールの10倍の生理活性があるといわれています。
そのため、エストラドットTTS100mcgを使用することでエストラジオールを補充すれば、強力な女性ホルモン作用によって更年期障害の諸症状を劇的に改善することができるのです。
◆日本での価格を調べてみた
日本では、エストラドットTTS100mcgは承認されていないので病院からは処方してもらうことができません。
しかし、同じ有効成分を含有するエストラーナテープ0.72mgを病院から処方してもらうことができます。
1箱8枚分のエストラドットTTS100mcgとほぼ同じ量を処方してもらうには、エストラーナテープ0.72mgが18枚必要です。
日本の病院から、エストラーナテープ0.72mgを18枚処方してもらうのにかかるコストは、
初診料・検査料:3,500~4,500円
エストラーナテープ0.72mgの価格:1枚101円×18枚=約1,820円
合計約5,320~6,320円もかかります。
保険が適用されて3割負担になっても約1,600~1,900円かかります
◆副作用を調べてみた
エストラドットTTS100mcgは、使用することでいくつかの副作用が起こることが報告されています。
報告されてる副作用の症状と発症頻度は以下の通りです。
<10%以上>
- 頭痛、紅斑、乳房緊満感、月経困難症、月経障害等
<10~1%以上>
- うつ、緊張感、不眠症、吐き気、消化不良、下痢、腹痛、腹部膨満感、にきび、発疹、乾燥肌、掻痒、背部痛、乳房肥大、月経過多、不性器出血、子宮痙攣、膣感染、無力症等
<1~0.1%以上>
- 片頭痛、めまい、高血圧、嘔吐、皮膚の変色等
<0.1~0.01%以上>
- 過敏症、リビドー障害、静脈塞栓症、胆石症、脱毛症、重症筋無力症、子宮平滑筋腫等
<0.01%未満>
- 蕁麻疹、アナフィラキシー、皮膚壊死、多毛症等
<頻度不明>
これら以外にも、副作用を起こすおそれがあります。
エストラドット100mcgを使用して、何か気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談するようにしてください。
◆使用禁忌を調べてみた
禁忌(次の患者は使用しないこと)
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者(腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあります。)
- 乳癌の既往歴のある患者
- 未治療の子宮内膜増殖症のある患者
- 血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者(卵胞ホルモン剤は凝固因子を増加させ、血栓形成傾向を促進するとの報告があります。)
- 動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦
- 重篤な肝障害のある患者(代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがあります。)
- 診断の確定していない異常性器出血のある患者(出血が子宮内膜癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがあります。)
◆レビューについてを調べてみた
神奈川県 Aさん 46歳
商品名では100mg(ミリグラム=1gの1000分の1)となっていますが、パッケージには100μg(マイクログラム=1gの100万分の1)と書かれています(※ちなみに1日あたり)。
100mgと100μgでは1000倍の違いがあります。
ご利用になる方はよくご確認いただいたほうがよいと思います。
◆さらに詳しいレビュー情報
は商品画像からお願いします。